すべての執筆活動をパソコンで―文筆家が使う電脳書斎「超漢字」
単行本
パーソナルメディア
\1,680
2002/06


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 作家ともなるとWindowsやMacなどについてくるワープロソフトでは力不足なのであろう。扱うことのできる文字、原稿の管理、編集機能など、たしかに上記OSのワープロソフトですべてをまかなうのは容易ではない。しかし「超漢字」ならば話は別である。OSレベルで「大漢和辞典」5万1053字をはじめ、中国・韓国・台湾の字典、トンパ文字などのアジア言語までも収録しており、OSに標準機能として実装している文書管理機能は群を抜いている。

 本書は超漢字を使用した文筆活動を解説したものである。電子的な書斎を持つことを目標にしているが、実際に超漢字を執筆に利用している芥川賞作家が解説しているだけに内容は非常に充実している。超漢字の紹介をはじめ、基本的なツールの使用、環境のカスタマイズ、資料と情報の収集と蓄積、辞書・字典の使い方、資料や文書の検索といった内容について触れている。超漢字に備わる機能を、執筆活動に有効な機能として使う手法がわかりやすく述べられており、まさしく書斎としての使い方を習得することができるだろう。特別編の扱いではあるが、超漢字で編集した成果物をネットで配信する手法についても解説しているので、発信も問題なく行うことができるだろう。

 国産の偉大なOS「TRON」の末裔(まつえい)である超漢字は抜群の安定性と独自の思想に基づくインタフェースを実装した優れたOSだ。自分だけの書斎環境が欲しいと思う人には有力な選択肢になるだろう。既存のワープロ・OSに不満のある読者におすすめしたい。(斎藤牧人)


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